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【完全版】南アフリカの私立学校と学費まとめ前編(G1-G7)

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南アフリカの学校制度では、子どもの年齢に応じて以下のように学年(グレード)が割り当てられます。


南アフリカの年齢別グレード対応表

年齢グレード(Grade)備考
4歳Grade 00(または Pre-R)就学前教育(幼稚園)
5歳Grade R (”Reception”)小学校準備年(義務教育の前段階)
6歳Grade 1義務教育の開始
7歳Grade 2
8歳Grade 3
9歳Grade 4中学課程(Intermediate Phase)が始まる
10歳Grade 5
11歳Grade 6
12歳Grade 7小学校課程終了
13歳Grade 8中等学校(高校)開始
14歳Grade 9義務教育終了(Grade 9までが義務教育)
15歳Grade 10
16歳Grade 11
17歳Grade 12マトリック(Matric)/卒業学年
18歳卒業後高等教育・大学など

SPARK Schools(一般モデル)

2012年に設立されました。創設者は Stacey Brewer と Ryan Harrisonで、第一校(Ferndale)が 2013年に開校し、現在(2025年時点)では、ガウテン州およびウェスタン・ケープを中心に 約26校 を運営し、16,000人以上の生徒が所属している新しい学校です。

Mission(使命)は、「質が高く、世界水準に競争力のある教育を、これまでアクセスが難しかった家庭にも提供する」ことです。大学進学や将来キャリアに備えることも重視し、コストパフォーマンスが高く、「低コストでも質のある教育」がコンセプトの私立学校です。クラスサイズを一定規模に保ちつつ、よい教員比(teacher‑learner ratio)を目指しています。

主な教育モデル・特色

  1. 個別化/パーソナライズ学習(Personalised Learning)
    生徒一人ひとりの学習進度や弱点を把握し、それに合わせて授業を調整します。テクノロジー(ラーニングラブ/オンライン学習など)を用いて、教室指導と補助教育(補強・拡張)を組み合わせるハイブリッド学習モデルを採用しています。
  2. 段階型モデル(Phase-based models)
    • Grades R‑3(Foundation Phase)では「Lab Rotation Model」を用いており、小グループ・全体・個別指導を取り入れ、教員主導部分とテクノロジーによる補助部分を組み合わせています。
    • Grades 4‑7(Intermediate Phase)では「Flex Model」が使われ、生徒はリテラシー、数学、自然科学・社会科学、第一言語追加科目などで、個々の進度や実力に応じて柔軟なスケジュールで学ぶ事ができ、自律性を育て、目的意識を持って学習することを促すモデルになっています。
  3. カリキュラムと基準
    • 南アフリカの国家基準(CAPS: Curriculum and Assessment Policy Statement)に準拠しつつ、国際的な学年レベルのベンチマークも取り入れて拡張的に学習を深めるようにしています。
    • 数学(Mathematics)、読み書き(Literacy)を特に重視。文法・語彙・読み書きスキルなど、リテラシーの育成に英国のリテラシースタンダードも参考にしています。
  4. 社会性・情緒的発達(Social‑Emotional Learning, SEL)および価値観教育
    • コアバリューとして “Service, Persistence, Achievement, Responsibility, Kindness” の 5つ(SPARK の頭文字)を掲げており、授業だけでなく学校文化・日常の交流・行動規範の中でこれらが教えられています。
    • 朝の集会 (“Sparks Fly”) や日常の反省 (“daily reflections”) などを通じて、自律性・責任感などを育てる仕組みがあります。
  5. 教師の専門性と研修
    • 教師には年間 200時間以上(他の箇所では 245時間/地域により)のプロフェッショナル・デベロップメント(研修とコーチング)が義務付けられており、教育方法や評価・テクノロジー活用のスキルを継続的に向上させる制度があります。
  6. テクノロジーの活用 / データ駆動型の指導
    • 各生徒の学習データを教師が収集・分析し、どこに遅れがあるか・どの部分を強化すべきかを把握します。
    • ラーニングラボ(Learning Labs)などの施設を使って、オンライン教材やデジタル学習の時間を設けています。
  7. 学校の一日のスケジュール・拡張時間
    • 授業だけでなく、体育(Physical Education)、コンピュータ学習、余暇活動(課外活動)などを含む拡張授業時間 (“Extended school day”) を持っている学校が多い。
  8. 成長・拡張の目標
    • 2028年までに約 47校を目指すなどの成長戦略がある。
    • これまで教育機会が限られていた地域への展開を重視し、教育へのアクセスを広げる。

学費

  • 年間 R 36,000(Grade 1)、
  • 年間R 39,000(Grade 2-7)※1年間の学費を一括で払うと8%の割引あり。
  • 追加料金他
  • 申請料 (Application Fee):R 880/年
  • ステーショナリー費 (Stationery Fee) :R1,030/年
  • Aftercare(放課後ケア):月曜日のみ R 484/月、月~金曜日 R 1,045/月

Curro Schools

1998年創立の私立・独立教育機関(for‑profit independent schools provider)。南アフリカでかなり大きな規模で、学校の設立・取得・運営をしており、乳幼児~Grade 12(高校卒業)まで幅広くカバーしています。「質の良い教育をより多くの子どもに届けたい」「社会的責任を伴う教育(responsible citizens)」を理念のひとつにしています。

主な教育モデル・特色

Curro には複数のモデル・系列があり、それぞれ特徴があります。これにより、カリキュラム、施設、学費、クラスサイズなどが異なります。

モデル名対象年齢/学年主な特徴
Curro SchoolsGrade R ~ Grade 12改善されたカリキュラム (“enhanced curriculum”) ,IEB(外部試験)準備。多くは施設・スポーツ・文化活動が充実。
Curro Select SchoolsGrade R ~ 12よりプレミアムなモデル。施設・教員水準・教科選択肢などが充実しており、Cambridge カリキュラムを採用している校舎もある。
Curro Academy Schools主にディスカウンター寄り/より手頃な学費の学院型校CAPS カリキュラム(国定カリキュラム)をベースとし、テクノロジー導入などを含みつつ、コストを抑えたモデル。
Curro Preschools3ヶ月〜5歳など幼児期幼児教育に特化。遊び・発達重視の環境と基礎的な社会性・言語能力の育成。
Curro OnlineGrade 4 〜 Grade 12(または一部校舎と連動)オンライン授業のプラットフォーム。ライブレッスンや録画教材、バーチャルラボ等を活用。地域によりアクセスが難しい場合や移動が難しい家庭に適している。
その他:Assisted Learning Schools(学習サポートを重視する系列)などもあります。

カリキュラムと教育内容

  • 多くの Curro Schools/Curro Select 校では、南アフリカの CAPS カリキュラムを基礎としつつ、enhanced curriculum(強化された教科・プロジェクト学習・テクノロジー活用)で授業が行われています。
  • Grade 12 の卒業試験(Matric)はいくつかルートがあり、 Independent Examinations Board (IEB) の試験を採用している校舎も多いです。
  • Cambridge カリキュラムを提供する校舎もあります。(特に Curro Select Schools など)。
  • 選択科目(Electives)が豊富。例:Robotics, Information Technology, Engineering Graphics and Design, 外国語など。
  • “Curro Choice” というプログラムで、生徒が選べる教科の幅を広げて個々の興味・進路に応じて学べるようにしている。

設備・クラス運営・学習スタイル

  • クラスサイズは学校モデルや校舎によって異なるが、多くは 20~35人程度を上限とするクラスを設定しており、生徒ひとりひとりに教師の注意が届くよう努力している。
  • 教室・施設(ラボ・科学実験室・コンピュータ設備・スポーツ施設など)が整っている校舎が多い。最近建設された校舎・大型キャンパスでは、アスレチック用トラック、テニスコート、ダンス/ドラマ/音楽スタジオなど高度な施設を持つものもある。
  • テクノロジーの活用が進んでおり、学校によっては授業でタブレットを使う、オンライン教材を利用、プロジェクトベース学習などが取り入れられている。

学費

学年/モデル月額費用の目安年間費用の目安
幼稚園・グループ1(Preschool, full day)R4,800R57,600
幼稚園・半日R3,800R45,600
Grade R(日本でいう就学前)R5,800R69,600
Grade 1〜7(小学校)R6,020R72,240
Grade 8〜12(高校)R7,630/月 R91,560
Curro OnlineR3,920 – R4,500 R47,04054,000
Curro の一般的な中・高等学校での授業料(Grade 8–9)年間 R45,000~R75,000 程度
Grade 10–12(高学年)年間 R50,000~R85,000 程度
Curro Academy Soshanguve(プライマリースクール)Grade R~7: 月 R3,410〜R4,070 程度

入学・登録料などの追加費用

アフターサービス/放課後サービス(Aftercare)・バス代・ロッカー代なども月額/年額で追加されることが多い。たとえばバス(往復)で R1,830/月 程度など。

登録/入学料(Non-refundable Enrollment Fee):
例:Group 1〜5=約 R2,310、Grade R〜Grade 12=約 R4,610

Crawford International Sandton Preparatory

南アフリカ・ヨハネスブルグのサントン地区に位置する私立の小学校で、国際バカロレア(IB)プライマリー・イヤーズ・プログラム(PYP)を採用しています。

学費

学年(Grade)年間学費(割引後)月額学費
Grade 1R130,800R11,700
Grade 2R142,000R12,710
Grade 3R150,000R13,420
Grade 4R157,700R14,110
Grade 5R165,500R14,810
Grade 6R170,100R15,220
Grade 7R175,500R15,700

これらの学費には、スポーツ、アート、音楽、演劇などの課外活動が含まれています。

教育モデルと特色

1. 国際バカロレア(IB)PYPの採用

Crawford International Sandton Preparatoryは、国際バカロレア(IB)PYPを採用しており、学生は以下のようなスキルを身につけます。

  • 批判的思考と仮定への挑戦
  • 教室内外での探求者としての成長
  • 個人、地域、世界の文脈を考慮した学習
  • 多様な人々との交流とグローバル化された世界での関与
  • 追加言語の学習と異文化理解の促進
  • 自己評価を通じた学習の推進
  • 世界の高ランク大学への進学準備

2. 未来志向のスキル育成

学校は、テクノロジーを活用した学習体験の向上、拡張・強化科目の多様化、芸術への焦点を通じて、学生の全人的な発展を促進します。

3. スポーツ、アート、文化活動

学生は以下の活動に参加できます:

  • スポーツ:クリケット、水泳、テニス、サッカー、ネットボール、陸上競技、ホッケー、チェス
  • 文化活動:演劇、音楽、アートとクラフト、ダンス、スピーチ、ボードゲーム、コンピュータ

これらの活動は、学費に含まれており、学生の多様な才能を育む機会を提供します。

4. 施設とサポート

学校には以下の施設とサポートがあります:

  • Crawford Kidz Club:午後5時30分までの放課後プログラムで、昼食とおやつが提供され、学習支援や教育的なゲーム、自由時間があります。
  • アートスタジオ:学生は専門のアート教師の指導の下、さまざまなアートの手法を探求します。
  • オーディトリアム(300席):内部および外部のコミュニティ活動を開催する多目的スペースです。

連絡先情報

Redhill School (Sandton Preparatory)

南アフリカ・ヨハネスブルグのモーニングサイド地区に位置する私立の共学小学校で、21世紀型教育を提供しています。

学費

学年(Grade)2025年度年間学費(前納の場合)2025年度月額学費(10回分割)2026年度年間学費(予想)2026年度月額学費(予想)
KG1(Kindergarten 1)R96,900R11,220R102,765R11,781
KG2(Kindergarten 2)R115,900R13,420R122,976R14,091
Grade 0R115,900R13,420R122,976R14,091
Grades 1–2R139,650R16,170R147,705R17,004
Grades 3–5R144,400R16,720R152,616R17,556
Grades 6–7R168,150R19,470R177,558R20,444

※前納の場合、2025年度の学費は割引が適用されます。月額学費は10回分割払いの場合の目安です。

教育モデルと特色

1. 学年構成と教育段階

  • Early Learning Centre(ELC):KG1からGrade 1までの4年間の段階で、暖かく積極的な環境で学びます。
  • Junior School: Grade 2から5まで、創造性や批判的思考を育み、協力的なスキルを開発します。
  • Middle School: Grade 6から9までの段階で、自己を見つけ、知識への情熱を育み、能力を探求します。
  • Senior School: Grade 10から12まで、学業スキルを習得し、学校生活や将来のキャリアに貢献します。

2. カリキュラムと資格

南アフリカの独立試験委員会(IEB)によるマトリック試験または国際バカロレア(IB)ディプロマの選択肢を提供しており、学生は両方の資格を取得することが可能です。

3. 課外活動と施設

学校は、アート、スポーツ、音楽、演劇などの豊富な課外活動を提供しており、学生の多様な才能を育む機会を提供します。


連絡先情報


Redhill School Sandton Preparatoryは、学生一人ひとりの可能性を最大限に引き出すことを目指し、包括的で国際的な教育環境を提供しています。

St Stithians College (Preparatory部門)

ヨハネスブルグ(Sandton近くのLyme Park)にある、複数の部門からなる私立学校 (“village of schools”) です。部門構成は以下の通り。

  • Junior Preparatory:Grade RRR, RR, R, 1–2(乳幼年期〜低学年)
  • Preparatory School‘s(Boys’ Preparatory & Girls’ Preparatory):Grades 3–7

教育モデルや特色も非常に整っていて、学業のみならずスポーツ・文化・リーダーシップ・倫理的・霊的教育など、ホリスティック(全人的)教育を重視しています。

教育モデルと特色

教育哲学として、子ども中心(child-centred)・探究型・実体験・批判的思考を育むカリキュラムを採用。

キリスト教(メソジスト教)の信仰に基づく価値観教育が組み込まれている。

各教科の習得だけでなく、スポーツ・文化活動・芸術・音楽など多様な活動が充実。

クラス規模や学習スタイルに配慮:異なる学習スタイルを取り入れる・ICT(情報通信技術)や専科教員(音楽・体育など)の利用。

学費

学年年間授業料
(Tuition Feesのみ)
月額(10分割払い) +
その他諸費用(例:Capital Development Fee, Power Levy)
Grades 3–5R141,375/年R14,765/月 + 開発費(Capital Development Fee)約R750 + 補助電源使用料(Back-up Power Levy)約 R270/月
Grades 6–7R159,470/年R16,655/月 + R750 + R270

「年次授業料」のほかに、施設改良のための Capital Development Fee や、発電機等の予備電力設備の維持などの理由からの Back-up Power Levy が月額で加算されます。


⚠️ 注意点・追加費用

  • Entrance Fee(新入生登録料)が必要です。
  • 授業料以外に制服・教材・遠足・課外活動・スポーツ・文化活動等の追加費用が別途かかることがあります。公式資料ではこれらが授業料に全て含まれているとは明記されていません。
  • 支払いは年一括か**月払い(10分割)**が選べます。

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